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【随時更新】U-NEXTのおすすめ作品は?ナナメの視点で紹介してみた

もはや群雄割拠の様相を呈している定額制動画配信サービス(SVOD)。NetflixAmazon PrimeHulud-TV……数え上げたら本当にキリがない。

それぞれのサービスが独自性を打ち出している中、一概に「これがおすすめだ!」とは言えないのが正直なところだ。

僕の場合はというと、現時点で合計6サービスを利用中。といっても全部いっぺんに契約しているわけではなくて、必要に応じて入会と退会とを繰り返している。

いくつかのサービスは、どうしても執筆で観なければいけないときだけ契約して、執筆が終わったら解約という感じ。これで費用はある程度抑えられている、と思う。

とはいえ、さすがに何年も使っていると、継続利用しているサービスというのは決まってくる。そのひとつがU-NEXTだ。

なぜU-NEXTなのか? 簡単だ。コンテンツの絶対数が圧倒的に多い。さらに映画史的な名作から話題の新作にいたるまで、幅広く取り揃えられている。

ということで、今回はそんなU-NEXTで観られるおすすめの名作を紹介したい。選出の基準としては、ちょっと"こじらせ"系映画男子のイメージを大切にした。もちろん女子も大歓迎のラインナップとなっている。

U-NEXTで観られるおすすめ作品:洋画編

陽のあたる場所(1951年)


まずはハリウッドの古典から。『シェーン』(1953年)で知られるジョージ・スティーヴンス監督の代表作だ。

貧しい家庭に生まれた主人公(モンゴメリー・クリスト)が、同僚の女性と裕福な令嬢(エリザベス・テイラー)のあいだで恋に揺れる。しかし、恋人の思わぬ妊娠によって、物語は悲劇的なクライマックスへと展開していくことに……。

その倫理的な主題はあまりにも重たく、ラストショットは臓腑をえぐる。だが、同時に神々しいまでの美しさを秘めた作品といえるだろう。

ブンミおじさんの森(2010年)


映画の中心地はハリウッドにある、というのは少し前までの話で、グローバル化を経た現在では周縁地域の作品にも目が向けられるようになった。特にアジアが秘めたる可能性は大きく、それはこの『ブンミおじさんの森』が、タイ映画初となるカンヌ国際映画祭パルムドールを獲得したことからも見てとれる。

監督のアピチャートポン・ウィーラセータクンは、日本でもレトロスペクティブが定期的に開催されているほどの人気ぶりである。

エレニの帰郷(2008年)


『旅芸人の記録』で知られるギリシアの巨匠テオ・アンゲロプロスの遺作。『ベルリン・天使の詩』のブルーノ・ガンツや、『永遠の門 ゴッホの見た未来』のウィレム・デフォーが出演している。

とある映画監督が、母エレニと、彼女が愛した男、彼女を愛した男という三人をめぐる過去を映し出す。アンゲロプロスの作品には、民主化をめぐるギリシアの歴史が「回帰」のテーマとともに描かれている。

ニーチェの馬(2011年)


『サタンタンゴ』や『倫敦から来た男』で知られるハンガリーの映画監督タルベーラ。その作品はどれも重厚で、ずしんと身体に響くようなカメラワークが特徴だ。

タイトルに示されているように、哲学者のニーチェが発狂死したという逸話に着想を得た作品である。親子二人の生活が悲壮感たっぷりで描かれる。

ONCE ダブリンの街角で(2007年)


最後はアイルランドの映画。『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督が注目されるきっかけとなった作品。

アイルランドのダブリンを舞台に、ストリート・ミュージシャンの男とチェコ移民の女が心を通わせていくラブストーリーだ。鮮やかな旋律が生まれる瞬間を、切ない恋模様とともに切り取り、低予算ながらも最高の音楽映画となった。主題歌「Falling Slowly」も口ずさみたくなる名曲。

U-NEXTで観られるおすすめ作品:邦画編

青春残酷物語(1960年)


1950年代の終わりから、フランスでは「ヌーヴェルヴァーグ」と呼ばれる前衛的な映画運動が起きた。しかし同じ頃、日本でもそれまでの映画の潮流を変えるような作品が生み出されていた。大島渚監督の『青春残酷物語』は、そんな「松竹ヌーヴェルヴァーグ」の始まりを告げることになったのである。

衝動に駆られた若い男女が身を滅ぼしていく物語で、大島監督は彼らの性や暴力を新鮮なショットで切り取ってみせた。

愛の渦(2014年)


三浦大輔が率いる劇団「ポツドール」の舞台を、彼自身の手によって映画化した作品。乱交パーティに集まった10人の男女を描いた大胆な作品で、池松壮亮や門脇麦らをキャストに迎えて制作された。

ほとんどのシーンで役者が全裸になる中、むき出しになった男女の性欲が暴走していく光景は凄まじい。セックスを通して、緊張感あふれる人間関係の妙を映し出した作品といえる。

緋牡丹博徒シリーズ(1968~1972年)


U-NEXTは任侠映画も熱い! 1960年代から1970年代にかけて数多く制作された「東映任侠映画」が観られるのだ。『日本侠客伝』や『昭和残侠伝』も捨てがたいが、個人的にはこの『緋牡丹博徒』をおすすめしたい。

藤純子(現・富司純子)演じる女侠客"緋牡丹のお竜"が、父の仇討ちのために悪党と戦っていく物語。彼女のキリリとした格好の良さは、きっと一度観たただけで魅了されてしまうはず。勧善懲悪の痛快な作品として、現在でもけっして古びることなく楽しめる作品だ。

ザッツ・ロマンポルノ 女神たちの微笑み(1988年)


日活ロマンポルノの名場面を切り取ったアンソロジー集である。日活ロマンポルノといえば、1971年から1988年にかけて制作された映画のこと。「なんだエロか」と侮ってはいけない。限られた予算でエロシーンさえ入れれば、あとは何を撮ってもOK。この表現の自由性が数多くの若手クリエイターを生み出すことになったのだ。

藤田敏八や曽根中生、『おくりびと』(2008年)の滝田洋二郎もロマンポルノ出身の監督。日本映画の黄金時代ともいえる「エロ」の数々を堪能できるアンソロジーである。

FAKE(2016)


「佐村河内守」という名前を憶えているだろうか。かつてゴーストライターを雇っていたことで世間を騒がせた作曲家だ。『FAKE』は、そんな佐村河内氏の姿を追った森達也監督によるドキュメンタリー映画である。

「ゴーストライター問題」が騒がれた当時、どのメディアも佐村河内氏を非難する報道ばかりだった。その画一的なジャーナリズムに異議を申し立てた森達也は、あえて別の視点から問題を捉えようとしたのである。その狙いが功を奏し、世間のゴシップをひっくり返すような内容が観る者を驚かせる。特に「最後の14分間」で映し出される映像は必見だ。

U-NEXTなら古今東西の作品が見放題

今回はU-NEXTの見放題作品の中から、個人的に目に留まったものを紹介してみた。世の中便利な時代になったもので、「これは気になる!」というものがあれば、ぜひ鑑賞してほしい。

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